父島の海を見に行こう

せっかくの小笠原、泳がなければ勿体ない!
新型コロナウイルス対策で来島後2週間の自粛がやっと明けた私は、衝動に駆られ先輩におススメされたとある海岸へと足を運びました。すこし奥まった場所なのもあってか人影も少なく、心ゆくまで観察できそう。早速海へと入っていった私を迎えたのは、こんなお魚でした。
 
写真 1 カンモンハタ(Epinephelus merra

どっしりと岩陰に鎮座し、こちらをしげしげと見つめているようです。個人的にハタの仲間は、目を合わすや否やサッと物陰へ隠れてしまうヤツが多いように感じるのですが、カンモンハタはあまり動じず、ジーっと様子を窺っていることが多い気がします。独特なアミメ模様が目を引くお魚です。揺れる水面の影に似せているのかな。
さらに沖側へ泳いでいると、色鮮やかなお魚が視界へと現れました。
 
写真 2 トゲチョウチョウウオ(Chaetodon auriga)とホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus

 

元気な黄色に平たい体、ひと目でチョウチョウウオの仲間だとわかります。ナナメの縞模様に背びれの後端に黒い丸ポチ、トゲチョウチョウウオというお魚です。
そして一緒に写っている細長いお魚、きれいな青色に黒い縦すじ。ホンソメワケベラというお魚。知っている人も多いかもしれません。ほかのお魚の体表をつついて寄生虫などを食べ、お掃除することで有名なお魚です。今回もお掃除シーンに出会えました。


写真 3 お掃除中

 

お掃除される側は大人しく、されるがままになる…らしいのですが、私が今回出会ったこの子たちは、齧りどころが悪かったのか時々トゲチョウチョウウオに追い掛け回されていました。痛かったのかな。
また、ホンソメワケベラのそっくりさんに「ニセクロスジギンポ(Aspidontus taeniatus)」というお魚がいます。この子はお掃除のふりをして近付き、体表を齧り取って逃げちゃうヤツ。賢い生き方というか、知恵が回るというか。

今回出会ったお魚たちは、どれも日本(特に西日本の太平洋側)で比較的メジャーにみられるお魚たちです。とはいえ生きて動いている実物をその目で見るのはとても面白く貴重な経験になると思います。この一夏の思い出に、あなたも自然観察へ出かけてみてはいかがでしょうか。

 

担当:鈴木



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