グリーンアノールと虫の供養祭

2013年度から兄島で進めてきたアノール駆除で犠牲となった数多くのアノール、そしてオガサワラトカゲ、ヤモリ、小鳥類、昆虫たちの魂を鎮めるため、また作業員の安全を祈願して、3月12日(日)に大神山神社で供養祭を開催しました。2013年度から毎年1回、今年で4回目の開催となりました。
駆除を続けてきたことで、いま兄島ではアノールの姿を直接目にすることはほとんどありません。また、兄島の昆虫は減っていないようで、島の昆虫を守ることができているようです。
しかし、この取り組みにより、これまで多くのアノールを殺めてしまっています。人間によってこの地に運ばれて、生きるために虫を食べているだけなのに。また、捕獲用の粘着トラップはオガサワラトカゲなどの他の動物も巻き添えにします。大好きな生き物を守るためとはいえ、生き物の命を犠牲にすることにとても心が痛くなります。
供養祭では、犠牲になった命を鎮めるとともに、参加している一人ひとりが犠牲を少しでも早くなくすことを心に誓っています。
調査の結果から、犠牲を払ってでもアノールを減らすことができれば島の昆虫やオガサワラトカゲが回復することが分かってきました。その一方で、混獲を減らすためにトラップを開発するなど改善する努力も続けています。
小笠原の昆虫が豊富に生き残った兄島を守り、いつかは父島や母島にも島の昆虫が戻って来る日を目指して、この日誓った気持ちを忘れずに次の1年の活動に取り組んでいきます。

 

芦澤



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