ヤマダ?カワダ?サワダ!

カブトムシ、ダンゴムシ、スズムシ、など幼少のころから親しむ「ムシ」であれば、なんとなくその姿を想像できると思います。

一方、小笠原固有の「ムシ」には想像もつかない名前のものもいます。

サ・ワ・ダ・ムシ。

サワダムシ

 

これが、サワダムシです。

クモのような、シロアリのような、ゴ●ブリのような
なんとも言えない体つき。

分類としてはヤイトムシの仲間(ヤイトムシすらイメージがわかないですね)で
クモやサソリモドキに近い仲間なのですが、兜虫、団子虫、鈴虫などその形や行動からつく名前ではなく、第一発見者の沢田秀三郎さんから名前をいただいてしまって、そのまんま「沢田虫」となったようです。

 

 

クモのように牙のような挟角はありますが毒は持たず、ただ餌となる虫を挟みこんだまま直接むさぼるようです。
また、オスは写真のように尾部に妙な丸い突起を持っています。
他のヤイトムシの仲間ではこの突起を求愛行動のときにぴょこぴょこ動かしてメスの気を引き、つかませるために使用するようです。
成功してタンデムになると、オスが地面に置いた精包をメスが腹部で回収し、受精となります。

名前も生態も変わっている、小笠原固有の土壌生物です。

体長1cmにも満たない小さなハンターは父島、母島の森の落ち葉の下でこっそりと暮らしています。

 

 

小笠原の山田さん、
じゃなく
川田さん、
じゃなく、
沢田さん

を、よろしくお願いします。

 

 

・サワダムシ Schizomus sawadai

 

担当:小山田



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