Let’s Share! MaiMai World〜マイマイたちと楽しい思い出を作ろう!〜

かつて父島の野外では、固有のカタツムリ(マイマイ)が至る所で普通に見られていましたが、外来のネズミ類やプラナリア類によって、その数は一気に減少してしまいました。

現在の対策方法では、野外の環境で守り続けていくことが困難なので、生息域外保全(本来の生息地から安全な施設等に移して保護すること)という手法を用いて彼らを守っています。平たく言うと、「飼育室で育てて、次世代を残し、絶滅を避ける」というものです。

私たちも微力ながら、そのお手伝いをしています。

 

そんなこんなで現在、小笠原世界遺産センターでは数千個体ものマイマイたちが飼育されています。いずれも、とても大事に飼育しているため、普段はなかなかその姿を見ることはできません…。

 

そこで!

 

いつもは表に出てこないマイマイたちをもっと知る、もっと身近に感じる!

そんなイベントが今年も開催されます!

 

詳細はこちら↓↓↓

 

皆さまのご来館、お待ちしております!

 

担当:芦澤


小笠原世界遺産センターがオープンしました!

小笠原諸島は、世界自然遺産として登録され、早いもので、今年で6年目に入りました。そして、5月17日に父島に待望の小笠原世界遺産センターがオープンしました。

オープンに先立ち、関係者の方々で、開所記念式典が行われ、記念講演では、科学委員会委員長の大河内勇先生が「小笠原世界自然遺産の将来に向けて」、また、東京都獣医師会理事の中川清志先生が「小笠原ネコプロジェクト」について講演されました。

遺産センターでは、小笠原で繰り広げられている、さまざまな現在進行形の進化とその世界的な価値について、地元の方々や研究者、団体、関係機関と多くの方々の協力で行われている生態系の保全の取り組みが、盛りだくさんに紹介されています。また、絶滅の危機に瀕している小笠原固有のカタツムリやオガサワラハンミョウが飼育されており、その様子を観察することができます。

 

父島にお越しの際は、小笠原の新しい観光スポットとして、遺産センターにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
小笠原をより深く知ることができるかもしれません。

 

中川


父島の給水制限が解除されました!

昨年10月から続いていた渇水による給水制限が、5月23日に約7カ月ぶりに解除されました。

 

4月に19%にまで落ち込んだダムの総貯水率は、先週初めから降り続いた雨で月曜日29%、火曜日は39%に増加し、水曜日には77%に達しました。村のホームページによると5月24日現在、ダムの総貯水率は、父島で81.4%、母島では100%とのことです。

ひび割れた湖底があらわになっていた時雨ダムも今は水で満たされ、沢から水が流れ込んでいました。

毎朝、村の防災放送(防災おがさわら)を聞いては一喜一憂していましたが、雨が降らなければ、また渇水になるかも知れません。島に来て初めての給水制限で水の大切さを思い知りました。これからも貴重な水資源を大事に使いたいと思います。

 

北浦


小笠原諸島世界自然遺産登録5周年記念講演会-その-

先日のブログの続きです。
環境省の尼子さんの講演に続きまして、神奈川県生命の星・地球博物館の苅部さんより「昆虫から見た母島列島の重要性」と題して、小笠原に昆虫が進出した理由を説明していただき、母島本島・属島でしか見られない固有昆虫を写真とともに紹介していただきました。近年固有昆虫が減少している外的要因についても説明があり、新たな侵略的外来昆虫のお話もしていただきました。本土での例ですが、衝撃的なことに、ムネアカハラビロカマキリという昆虫はホームセンターで販売されている中国産の竹ぼうきに付着した卵から拡散・定着し、現在も在来のハラビロカマキリを駆逐しながら分布を拡大しているとのことです。
小笠原での定着も大いに有り得るとのことで、要注意です。

続いて、自然研の芦澤から、母島新夕日ヶ丘自然再生区でのアノール防除事業の結果とヒメカタゾウムシや草原性のバッタ・カメムシ、オガサワラシジミのモニタリング調査の結果を紹介しました。また、兄島で行ったラジオテレメトリー法による追跡調査の結果や、化学薬品を用いた新たな防除手法の技術開発の紹介もしました。

最後に、環境省小笠原自然保護官事務所の児嶋さんより、新夕日ヶ丘自然再生区に設置したアノール防除用の電気柵の効果や課題、五感を使ったネイチャーゲームによる自然体験の開催等、島内外の方が学び楽しむ場を目指すといった自然再生区の今後の利活用方針についての説明がありました。

どの講演も聞き応えのある濃厚なお話しで、説明終了後には参加者の方からも多くの質問が出ました。保全対策にはまだまだ課題が山積みですが、着実に1歩を進めるための有意義な講演会となりました。

 

芦澤


小笠原諸島世界自然遺産登録5周年記念講演会-その-

先日母島で開催された、小笠原諸島世界自然遺産登録5周年記念講演会「世界遺産の価値とは?〜昆虫・森林・鳥類・哺乳類などの価値と保全について〜」についてご報告します。
講演者は以下のとおりです(発表順)。
尼子 直輝    環境省小笠原自然保護官事務所
苅部 治紀    神奈川県生命の星・地球博物館
芦澤 航      自然環境研究センター
児嶋 翼 環境省小笠原自然保護官事務所

小笠原村役場母島支所で開催された講演会には、あいにくの海況不良により一般の参加者は少数でしたが、島民やガイドの方々をはじめ20名以上の方が来聴されました。

まず環境省小笠原自然保護官事務所の尼子さんより、世界自然遺産である小笠原の価値について、植物進化のプロセスという観点から説明がありました。小笠原で見られる維管束植物745種のうち、441種が在来種、そのうち161種が固有種とのことで、面積当たりの固有種数ではガラパゴスよりも多いとのことです。小笠原における昆虫・鳥類・哺乳類についても触れ、小笠原の価値は陸産貝類や植物だけでなく生態系全体という説明をしていただきました。

その後、神奈川県生命の星・地球博物館の苅部さん、自然研の芦沢、環境省小笠原自然保護官事務所の児嶋さんのアノールや昆虫の話が続きましたが、内容は次回のブログを乞うご期待!!

芦澤


父島での銃器によるノヤギ排除作業実施(1月)のお知らせ

11 月、12月に引き続き、今月も父島にて銃器によるノヤギ排除作業を実施いたします。

1 月の銃器による作業について、スケジュールと実施範囲は以下のとおりとなります。

作業実施の際には、一般の方の安全を確保するため、山域内の指定ルートや遊歩道を通行止めにする場合があります。ご利用の方々には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解とご協力の程、宜しくお願いいたします(今年度の銃器によるノヤギ排除作業は今月で終了となります)。

なお、この件に関するお問い合わせは、小笠原支庁土木課自然環境担当までご連絡下さい。

電話番号: 04998-2-2167

2017年1月銃器によるノヤギ排除作業実施地域


父島での銃器によるノヤギ排除作業実施(12月)のお知らせ

先月に引き続き、今月も父島にて銃器によるノヤギ排除作業を実施いたします。
12月の銃器による作業について、スケジュールと実施範囲は以下のとおりとなります。
作業実施の際には、一般の方の安全を確保するため、山域内の指定ルートや遊歩道を通行止めにする場合があります。ご利用の方々には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解とご協力の程、宜しくお願いいたします。
なお、この件に関するお問い合わせは、小笠原支庁土木課自然環境担当までご連絡下さい。

電話番号:04998-2-2167

2016年12月銃器によるノヤギ排除作業実施地域
2016年12月銃器によるノヤギ排除作業実施地域


父島での銃器によるノヤギ排除作業実施のお知らせ

父島では、2010年度より東京都小笠原支庁、環境省が事業主体となり、ノヤギの根絶を目指した排除作業が進められています。本年度も東京都小笠原支庁の事業によって、ノヤギ排除作業を実施することになり、その業務を当センターが受託することとなりました。
本年度は、2016年11月よりノヤギ排除作業を実施することになり、銃器を使用した作業を2016年11月〜2017年1月の期間に実施いたします。
11月の銃器による作業について、スケジュールと実施範囲は以下のとおりとなります。
作業実施の際には、一般の方の安全を確保するため、山域内の指定ルートや遊歩道を通行止めにする場合があります。ご利用の方々には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解とご協力の程、宜しくお願いいたします。

なお、この件に関するお問い合わせは、小笠原支庁土木課自然環境担当までご連絡下さい。 電話番号:04998-2-2167


祝 新おがさわら丸運行

10月13日に8年ぶりに小笠原に上陸しました。おがさわら丸もすっかりきれいになって、とても快適に移動できました。今年の7月にリニューアルしたとか。私が利用したのは2等寝台で、カプセルホテルのような個室でした。ペット部屋や展望ラウンジ、新しいシャワー室など驚くばかりでしたが、職業がら客室プレートに付いている生物のマークに目を惹かれました。
哺乳類、鳥類、昆虫類、陸貝類がモチーフになっているのですが、特に鳥類が気になりました。特等室はオガサワラノスリ、特1等室はアホウドリとカツオドリ、1等室はアカガシラカラスバトとハハジマメグロでした。
さて、この順番はなんでしょう?
全長や翼長など体のサイズが大きい順ではないし、絶滅のおそれが高いほど上位の客室・・・というわけでもなさそうです。
いずれも小笠原を代表する大切な鳥たちであることは確かなのですが、残念ながら鳥のマークの客室を利用する機会はなさそうです。

新おがさわら丸と出迎えに来た北浦
客室プレート

担当:安斎


小笠原諸島世界自然遺産地域登録5周年記念セミナーについて

先日、当ブログでお知らせした小笠原諸島世界自然遺産地域登録5周年記念セミナー「小笠原の昆虫とアノールの今」についてご報告します。

7月5日、小笠原ビジターセンターで開催されたセミナーには50名以上集まりました。立見の方もいる程で、講演者の関係者や支庁、役場からだけでなく、一般の方も多数参加されていたようです。

まず、環境省小笠原自然保護官事務所の岸さんより、世界自然遺産である小笠原の固有性について説明がありました。小笠原では小面積の島々に多数の陸貝と植物の固有種がおり、昆虫は1300種のうち400種が固有種とのことでした。また、兄島では2013年3月にアノールが発見されて以来、アノール柵による北上の防止と捕獲作業に取り組んでいることについても説明されました。

次は、神奈川県生命の星・地球博物館の苅部さんより「アノールの固有昆虫への影響と絶滅危惧種を救う試み」と題して、父島、母島での希少昆虫の減少や絶滅とその原因がグリーンアノールと判明するまでの経緯と、それら希少昆虫を救うための取り組みについて説明がありました。

小笠原クラブの武田さんからは、兄島のハンミョウを守るため、島の人たちによる環境整備活動の取り組みについて紹介がありました。滝ノ浦から兄島に上陸し、危険なルートを通って片道2時間かけて調査地に向かい、クマデやほうきを使ってリュウキュウマツやモクマオウのリターを取り除くなど、大変な作業に取り組まれていることがよく伝わってきました。

オガサワラハンミョウの飼育スタッフである自然研の手塚さんと由野さんは、飼育現場の様子や、ハンミョウの一生と飼育方法など、イラストや図を使って分かりやすく紹介しました。

兄島で行われているアノール捕獲については、現場で実際にどんな作業をしているのか、フローラの和泉さん、佐藤さん、川島さんらが道具と体を使って再現。500〜1200個のトラップを2人で点検する捕獲班、中・北部エリアにアノールが分布を拡大していないか絶えずチェックしているセンサー班がそれぞれ作業を行っているとのことで、現場の様子や大変さがよく分かりました。

最後に自然研の芦澤から、兄島へのアノール侵入の経緯と、これまでの成果としてオガサワラゼミなどの昆獲防止のためのトラップの改良やデコイやオレンジ香料による誘引の試み、冬季のトタンを使った捕獲など技術開発の取り組みについて説明がありました。
いずれの発表も、島の昆虫を守るための現場での取り組みと作業の大変さが伝わる興味深いものでした。



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